8月 29th, 2024 by PureJyam
「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」 2023 やたらと評判がよくて、かなり気になっていたやつ、AmazonPrimeに来ていたの思い出したので見てみた。 タイトルを見てわかる通り、「ゲゲケの鬼太郎」の映画版である。ただ今作はテレビシリーズの鬼太郎はほぼ出てこず、主人公は鬼太郎誕生前の目玉のおやじと後に育ての父となる水木の物語となる。 監督は古賀豪、脚本は吉野弘幸で二人ともアニメシリーズの6期をやっていた人らしい。また古賀監督は2008年にも鬼太郎の劇場版をやっているようだ。 昭和31年、血液銀行社員の水木は、懇意にしている龍賀製薬社長の義父、龍賀一族の当主の死を聞き、時期当主と目される社長にいち早く取り入るため、一族の住む哭倉村へと赴くことになる。しかし彼には別の目的もあった。 PG12指定となっており「ゲゲゲの鬼太郎」の劇場版というわりにお子様お断りのストーリーで、惨殺シーンも普通に描写される。 大人向け鬼太郎というと、以前「墓場鬼太郎」というアニメがあったが、あちらは原作の水木しげるの絵柄をそのまま使っていて、いかにも大人向けだったのに比べると、今作はシリーズ6期をベースにしているので、絵柄自体は普通に「ゲゲゲの鬼太郎」になっている。ただそのせいで、おどろおどろしい雰囲気を出しきれてないのが惜しい。 製薬を司る一族の当主が死んで、その遺言を公開するところで荒れた上に連続殺人に繋がる展開は「犬神家の一族」を彷彿とさせる。他にも水木が追う龍賀製薬の謎の薬、おやじが探す鬼太郎の母、封印された謎の島、龍賀一族の秘密などストーリーを彩る要素がてんこ盛りなのだが、それが面白さに繋がっていると同時に展開を駆け足気味にもしてしまっている印象。おやじと水木の関係性はなかなかよいのだけどねぇ。できれば、シリーズで1クール使ってじっくり描いた方が良かった気がする。 最初と最後にだけ出てくる雑誌記者は絶対必要ないだろうと思うのだが、テレビシリーズにでも出てきたキャラなのだろうか。
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8月 27th, 2024 by PureJyam
PlayStation5が突然の値上げ発表。通常版の本体が税込み66,980円が79,980円と13,000円の大幅値上げときた。まぁこう円安が続いているとどうしようもないのだろうけど、さすがに本体が8万となるとなかなかに厳しいものがある。 コントローラーを含めた周辺機器もほとんども値上げされていて、DualSenseコントローラーが9,480円から11,480円というのもなんだかなぁという感じ。以前コントローラの調子が悪くて 買い直そうか迷ったときは、確か7,000円くらいだったような記憶があるのだけど、いつの間にか値上げされてたのだろ。 さらに、どう考えても売れていないPlayStation VR2までも値上げとはね。いっそ値下げでもしないと在庫が捌けないだろうに。 もう買う人間はいそうもない。
PlayStation VR2というと、PCに接続するアダプター が発売されたのだよね。買おうとは思っていたのだけど、すっかり忘れていて、発売日に見に行ったらネットでは軒並み売り切れていた。本体が大して売れていないので、アダプターは余裕で買えるだろうと甘く見ていたが、恐らくそれすら見越して大した数を作らなかったのだろう。 ただ、昨日たまたまAmazonで見たら普通に売っていたので、取り合えず確保はした。ただ買ったタイミングが悪かったせいか到着が9月9日になってしまったので、まだ当面は試せない。
それにしても、PS5がこの値段になってしまうと、新規に買う人間にはかなり敷居が高い。今年はもう目玉となる大作も出ないので相当売り上げは減るだろうな。 あとは、Switch2の値段とスペックがどうなるかだ。任天堂なので値段は多分5万を越えてはこないだろうが、問題はスペックがどの程度なのかというところ。噂ではPS4Proと同等程度と言われているが、5万でそのくらいの性能であれば、もうそれで十分と思う人間は多そうだ。さらに今はPS5やXBOX-Xでしか遊べないゲームが大量にSwitch2に移植されることにでもなれば、高いPS5をわざわざ買う人間はもっと減りそう。どうなるのかなぁ。
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8月 25th, 2024 by PureJyam
「ジェントルメン」 2019 監督・脚本はガイ・リッチー。主演はマシュー・マコノヒー、 チャーリー・ハナム。ガイ・リッチーというなんとなくジェイソン・ステイサムを連想するが今作には出ていない。 ゴシップ紙の編集長に雇われた探偵は、麻薬組織のボスについての調査一式をその右腕の部下を通じて高値で売り込もうとする。 構成が面白く、探偵が調査したボスに関することを逐一説明してゆくという体裁を取っている。登場人物も多くその利害関係も複雑なところを、第三者目線で解説しながら描いているので、とてもわかりやすい。前に見た「リボルバー 」がやたらとわかりにくかったが、今作はそういうことはない。 出てきたときにかませ犬かと思ったラッパー集団とそいつらが所属する格闘ジムのコーチが割と重要な役回りなのが何とも面白くて好き。 おしゃれな演出は相変わらずで、特にオープニングが秀逸。あっという間に引き込んでくる。 ボス役のマシュー・マコノヒーはどっかでみたことあるような気がするなぁと思っていたら、「インターステラー 」の主役の人だった。まぁ「インターステラー」を見たのももう9年も前なので、忘れていたのも仕方がない。また、部下役のチャーリー・ハナムは、「パシフィック・リム 」の主人公だったが、それもわからなかった。こちらも見てから10年経ってるしね。
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8月 21st, 2024 by PureJyam
アラン・ドロンが亡くなったということだったので、主演作を見ようと思ったが、手持ちの作品は大体見てしまっていたのだよな。「サムライ」が見たいのだけど、相変わらず値段が下がらなくて買い時が難しい。それにしても稀有な俳優であった。
というわけで全然共通点はないが随分前多分7,8年前に買った「ダーティハリーコレクション」という5作品入ったやつを順番に見てゆくことにする。まぁ特に意味があって温存してたわけでなく、単に買ったの忘れてただけなんだけどね。
「ダーティハリー」 1971 ドン・シーゲル監督とクリント・イーストウッドの名前を一躍世界に知らしめた大ヒットポリスアクション。 犯罪者に容赦ないサンフランシスコ市警のダーティハリーことハリー・キャラハン刑事は、スコルピオと名乗る凶悪狙撃犯を追うことになるが・・・ かなり昔にテレビで見ているが、細かいところは記憶になく、スタジアムでの対決とか断片的に憶えているだけだった。44マグナムをぶっぱなすイーストウッドがとにかくかっこよい。 現在の目線では、イーストウッドは既に「荒野の用心棒」や「夕陽のガンマン」で有名だったろうし、ドン・シーゲルも結構な数の作品を撮っていると思うが、当時としてはさほど目立つ存在ではなかったのだろう。この「ダーティハリー」の大ヒットで地位を確立したということらしい。 犯罪者に容赦なく警察組織にも頓着のない無頼系刑事の元祖と言ってもよいダーティハリーを生み出したことで、後の作品にも影響を与えているっぽい。具体的には思いつかないが、確か日本では「ドーベルマン刑事」とかいうのがあったような気がする。 ハリーもそうだが、犯人の方もかなりインパクト強めに描かれており、令状なしの強引な逮捕のせいで、明らかに犯人であるはずなのに釈放されてしまうなど、ヘイトの集め方がすごくて、無謀なハリーに対して、やっちまえというエールを送りたくなるくらいである。まぁそれだけ脚本や演出がうまいということだ。まさに名作。 特に、スタジアムで犯人と対峙したあとに、空撮で2人をどんどん引いてゆくカットは鳥肌もの。普通はあそこでハリーのアップに行きがちなんだよなぁ。
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8月 17th, 2024 by PureJyam
「スリ」 1959 監督はロベール・ブレッソン。同じ監督の「ラルジャン 」を見たときに、「スリ」も買うだろうみたいに書いていたが、もちろん買ったわけだ。 遺作となった「ラルジャン」の24年前、「バルタザールどこへ行く 」の7年前の作品だが、感情表現を極力抑えて淡々と描く演出スタイルは既に確立されている。 貧しい一人の青年がスリに目覚め、深みにはまってゆく姿を描く。 スリの犯罪行為の描写が巧みで、鮮やかな手口で行われる犯行の際の手の動きと目の動きが緊張感を高めていて引き込まれる。 脚本は、ドフトエフスキーの「罪と罰」にインスピレーションを得た監督自身が書いたということだが、そもそも「罪と罰」が未読なので、どのへんに共通点があるのかは不明。あらすじから推測すると多分主人公の犯罪に対する考え方とかそのあたりなのだろう。 スリの手口については、映画の中にもスリの頭として出演しているマジシャンの手ほどきらしいが、複数人による連携は見事としかいいようがない。
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8月 14th, 2024 by PureJyam
「シックス・ストリング・サムライ」 1998 監督ランス・マンギア、ジェフリー・ファルコン主演のSFアクション。1957年にソ連に核攻撃されて崩壊したアメリカ。その後40年間君臨したキング、プレスリーが逝き、その後継者を目指すロックンローラー、バディは聖地ラスベガスを目指していた。 なんというか、もはやB級映画のレベルを遥かに超えた自主制作映画レベルのチープなSFロードムービー。主人公のバディはボロボロのスーツに黒メガネといういで立ちで、得物はエレキギターと日本刀。途中で拾ったキッドと共に行く姿はさながら子連れ狼といった体である。 このぶっ飛んだ設定とかっこいい主人公は結構好きだが、なにぶんにもあまりにもチープすぎていったい何を見せられているのだという感じ。 そもそも香港のアクション映画に多く出ていた主演のジェフリー・ファルコンが、ハリウッド映画に出たくて知り合いのランス・マンギア監督共に作った趣味全開の自主制作の映画なので、いたしかたあるまい。 とはいえ、やはりこういうのが好きな人間はそこそこいるらしく、カルト的な人気があるらしい。まぁそうでもなければ、わざわざ日本語吹き替え付きのブルーレイにはならんよね。ここにもそれを買う奴もいるわけだしね。
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8月 12th, 2024 by PureJyam
「ドラゴンズドグマ2」を終えて「エルデンリング」を始めるまでの間に、Steamのセールで買ったやつだが、最初のところだけやって放置していた。 「エルデンリング」は二人目のキャラでラスボスまで来たものの、ラスボス攻略にはまだ時間がかかりそうな気がするということで、いったんそこで止めているので、その間に再開したというわけだ。
クリア時間は13時間くらい。1,200円で買ったゲームでこれだけ遊べるなら、お買い得であろう。 開始当初は、思っていたのとちょっと違う展開で、ん?と思ったものの、全体的にはいわゆる普通のADVゲームであった。幕間に出てくる案内人がかなりメタな発言をするところも含めて、いろいろな仕掛けが用意されており、そのへんに特徴があると言える。 ストーリーもかなり大勢の登場人物が交錯する複雑なもので、意外性も十分あってかなり面白い。評価が高いのも頷ける。 一人の視点ではなく、複数の人物の視点でプレイすることで、各視点の登場人物の行動によって他視点が影響を受けるみたいな演出もあって、ほんとよくできているなぁという感想。 インディーズゲームであれば、ここまで評判がよくてそこそこ売れたのなら続編も期待できそうなのだが、スクエニ製ということで、これ以上の展開は望めそうもないところが残念。
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8月 10th, 2024 by PureJyam
「猿の惑星: 聖戦記」 2017 シリーズ3作目。監督は2作目から引き続きマット・リーヴス。シーザー役も引き続きアンディ・サーキスである。 人間との戦いを決意したシーザーだったが、実のところ戦いを避け安全な地への逃避を考えていた。しかし新天地への出発の矢先、ウェズリー大佐率いる人間の部隊がコロニーに侵入する。 新シリーズのトリとなる作品だし、タイトルがRIZE,DAWNときてのWARなので、さぞかしド派手な猿vs人間の戦いが描かれるのだろうと思っていたのだが、結局そういう展開にはならなかった。 序盤でシーザーの息子と嫁が殺されてしまったことで、ストーリーの主軸がシーザー個人の復讐譚になってしまい、いまひとつ広がりに欠ける物語になってしまった感じ。また敵対する人間側も反乱部隊にすぎないことで、猿vs人間という一番肝心なところがぼやけてしまっている。 この映画単体で見る限りは面白いのだが、3部作の締めという意味では、全然締まらない感が強い。ただ旧作の第一作に繋がるための要素は描かれていて、そこは悪くなかった。 この3部作で打ち止めかと思っていたのだが、少し前にさらなる新シリーズである「猿の惑星/キングダム」が公開されていたので驚いた。どうやら今作から300年後を描くらしいが、どんなもんなのだろう。
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8月 8th, 2024 by PureJyam
久しぶりにHDDが逝った。SEAGATEの3Tのやつである。PCのものではない。PCのHDDは去年一括でリプレイス しているので、まだ当分大丈夫なはず。 何用かというと、ケーブルテレビのSTBに付けて録画するためのものだ。最近のHDDは大抵WesternDegitalのを使っているのに、なんでSEAGATEのかというと、これは元々は、外付けのUSB接続HDDとして買ったものの中身だからだ。6年くらい前に「裸族の4in1ルーム 」というのを買って複数あった外付けHDDの中身を取り出してそこにまとめたうちの一つなのだな。それがSEAGATEのHDDを使っていたということ。
製品内蔵用のものだからなのかわからないが、表面の記述を見ても何年に製造されたのなのかはわからず。Amazonの購入履歴を見る限り2016年の4月に3Tの外付けHDDを買っているので、多分これだろう。そうすると、もう8年以上も使っていたことになる。さすがに無理しすぎだわな。 STBに付けていたので、入っていたデータは当然録画データなのだが、このHDDが古いことは認識していたので、ほとんどの録画データはPCの方へ転送してあったのが、不幸中の幸い。消えたのはここ3ヶ月の10本くらいの映画データだけだった。それを転送しようとしたら、STBから認識されなくなってたんだよね。まぁあまり記憶にはないが、そんなに重要なものは録画していなかったはず。
というわけで、WDのRED PLUSを買った。4Tのやつである。ただ、今ではSTBの録画データは基本的にすぐPCに転送することにしているので、別にRED PLUSでなくてもよかったんじゃないのとは、買ってから思った。一時的な保存しかしないのだったらWD BLUEの2Tくらいで十分だったよね。
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8月 6th, 2024 by PureJyam
「フロム・ヘル」 2001 アルバート・ヒューズ、アレン・ヒューズ兄弟監督、ジョニー・ディップ主演の推理サスペンス。1888年、ロンドンを震撼させた「切り裂きジャック」事件の真相を追う警部のジョニー・ディップは、やがて王家をも巻き込む陰謀の渦中に飛び込むことになる。 原作は、アラン・ムーア、エディ・キャンベルによるアメコミであるが、かなり芸術よりな作品のため日本語版が出たときにグラフィック・ノベルという風に称された。また「切り裂きジャック」事件そのものは未解決なため、提示された真相はフィクションではあるものの、それを取り巻く事象は綿密な考証を元に描いているらしい。 映画の方は、高尚なテーマやペダンティックな部分をきれいさっぱりそぎ落とし、エンタメに特化している。その辺が多分原作読者に受け入れられなかったせいか、公開当時の評価はあまりよくない。 ただ、原作未読勢からすると推理サスペンス映画としてはかなり面白かった。優秀だがアヘン中毒のジョニー・ディップとあきれながらも協力を惜しまない巡査部長のコンビがよいし、意外な真相も興味深い。また19世紀末のロンドンの退廃的な雰囲気もよく描かれているように見えた。 「フロム・ヘル」は原題通りだが、タイトルの印象からもっとオカルト寄りの内容なのかなと思っていた。このタイトルは、「切り裂きジャック」事件のときに送られてきた手紙の差出人から来ているらしく、「切り裂きジャック」事件をよく知ってれば、あああれねとすぐにわかるものなのだろうが、生憎そっち方面の知識がなかったのでしょうがない。 宮廷医師役で出てくるイアン・ホルムが、どこかで見たことある顔の人だなと思ったが、同じ年に制作された「ロード・オブ・ザ・リング」のホビット、ビルボ・バギンズをやっていた人だった。さらにWikipediaを見ていたら、「エイリアン」のアンドロイド、アッシュもやっていたと知ってびっくり。 原作も読んでみたくなったが、5,060円もするんだよねぇ。ちょっと勢いで買うにはお高い。
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