ヤミヤミ≒ヨマイヨマイ

このブログはわたしじゅんはじめが外界からの数多の刺激の中で妄想した事柄とか内なる衝動が生み出した邪なる創造の萌芽とかそういうなんだかよくわからないものを徒然なるままに日々雑記として書きつらねていこうと画策した上に設置されたものである・・・・・・・のかもしれないぞっと(^^ゞ

やさぐれ刑事

11月 26th, 2024 by PureJyam

「やさぐれ刑事」 1976
監督は渡辺祐介、出演は原田芳雄、大谷直子、高橋悦史。また原作は藤本義一である。
因縁浅からぬ暴力団幹部に妻を寝取られ奪われた刑事は、北海道から九州の果てまで列島を縦断して2人を追う。
暴力的な刑事、チンピラ臭ましましのヤクザ、すぐ寝る女等々いかにも昭和な雰囲気がぷんぷんする映画ではあるものの、原田芳雄がまさに原田芳雄でかっこいいし、大谷直子は可愛いので、それでまぁ十分なのかもしれない。
前に見た「斬る」でちょっと抜けたとこのあるいい感じのキャラを演じていた高橋悦史が、全くイメージの違うちょっとキザったらしい暴力団幹部を演じていて、さすがだなぁと感心した。
渡辺祐介監督は、黄金期は過ぎたもののまだ勢いを失っていなかった時代の邦画を担った職業監督の一人で、ザ・ドリフターズの出演したシリーズ等を手掛けている。
なので、作品としては尖った部分は特にないが、手堅くまとまっていて魅せるべきところをちゃんと見せているという感じ。
ただ原作は長編小説なので、多分かなりはしょって描かれているせいか北海道から九州へ至るまでの各所でのエピソードが説明不足でかなり駆け足気味なのが残念。
それとクライマックスはもうちょい派手にしても良かった気はする。

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バッファロー’66

11月 23rd, 2024 by PureJyam

「バッファロー’66」 1998
監督ヴィンセント・ギャロ、脚本ヴィンセント・ギャロ、音楽ヴィンセント・ギャロ、主演ヴィンセント・ギャロのラブコメ?
無謀な賭けの負け金をチャラにするため身代りに入ることになった刑務所を出所したビリーは実家に戻ることにするが、嫁を連れて行くと嘘をついてしまったため、途中で誘拐した女に嫁のふりを強要する。
主人公のビリーがまぁ子供のまま大きくなったようなやつで、わがままで怒りっぽくて傷つきやすいみたいな、あまり関わり合いになりたくない感じ。ただ実家に行っても、父も母もあまり息子には関心がなく、愛されてる様子が全然ないにもかかわらず、出所後すぐに電話して訪ねようとしたりするところは、なんか妙に優しかったりする。
誘拐された女の子は、前に見た「スリーピーホロウ」に出ていたクリスティーナ・リッチ。この二人が徐々に心を通わせて行くというラブストーリーではあるものの、ビリーの性格を見る限り、なんで無理やり連れてこられた女の子がこいつを好きになったのかがさっぱりわからないのだよね。
ビリーについは、回想も含めて描写が豊富なのだが、この女の子については全く情報が提示されないので、どうして逃げようとしないのかとかどうしてビリーの言いなりになっているかとかが全然理解できない。そういう風に立ち回る要因として女の子の生い立ちとか性格とか回りを取り巻く状況とか何か背景となるものが描写されていれば、多少なりとも納得できるのだろうが、それが全くないのだ。多分あえて描いていないのだろうけど、わたしは見ながらこの娘にまつわるとんでもないオチがあるに違いないと思って見ていた。
が、そんなことはなく、ほんとに普通のラブコメだった。
とはいえ、ビリー役のヴィンセント・ギャロが何とも魅力的なキャラを演じているしクリスティーナ・リッチも悪くなく、かつ演出もオシャレな感じで、まぁつまらなくはない。
タイトルの「バッファロー’66」は、ビリーの母が大ファンのアメフトのバッファロー・ビルズというチームが優勝した1966年という年にちなんでいる、この年はビリーが生まれた年でもある。

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グレートスタントマン

11月 20th, 2024 by PureJyam

「グレートスタントマン」1978
ハル・ニーダム監督、バート・レイノルズ主演のアクション映画。以前見た「キャノンボール」や「トランザム7000」と同じコンビである。
ベテランスタントマンのフーパーは長年の無理が祟って身体に限界を感じていた。しかし若くて人気の新人への対抗心からさらに無理を重ねてしまう。
原題は「Hooper」という洋画でよくある主人公の名前パターンで、邦題はまぁそうするしかないよねという感じ。
その邦題が示す通りスタントマンマンセー映画なので、派手なスタントがこれでもかと登場する。そもそも監督のハル・ニーダムはスタントマン出身であり、その裏側も含めて熟知しているわけで、今作のような映画を作るのはお手の物だろう。
ただ、コメディタッチではあるので、スタントに失敗してケガを負うみたいな深刻な展開はない。スタントをやるかやらないかで迷うシーンはあっても、スーパースタントマンであるバート・レイノルズは、華麗にスタントを決めてしまうため、スタントマンを描いているにもかかわらずその苦労や泥臭い部分が見えてこないのは残念。
しかし、カーアクション満載のラストは見ごたえ十分で、CGなど一切ない本物のスタントをどうだとばかりに見せつけてくる。

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DDR4-3200

11月 18th, 2024 by PureJyam

PCがシャットダウンできない問題は結局まだ解決していない。まぁマザーボード変えてもだめだったので今のところ手の打ちようがないという感じではある。
でもって、それとは別に最近よくブルースクリーンで落ちるようになった。タイミングは全くのランダムで、立ち上げてすぐ起こることもあるし、何もせずにしばらくしたら起こるみたいなときもある。大体ブルースクリーンはハードエラーに起因するものが多いのだが、最近特に何かを変えたということもなくてなんか突然発生し始めたのである。まだ1年しか経ってないのにいろいろトラブル続きで困ったものだ。それだけでなく、YouTubeの動画を見ていると、唐突にChromeもろとも落ちたり、エラー画面が出たりもするようになった。
イベントログなんぞを見てもそれらしきエラーは出てなくてようわからんなぁと思っていたが、一応システムファイルのチェックとメモリーのチェックをやってみたわけだ。

システムファイルは問題なかったのだが、なんとメモリーチェックでエラーである。メモリーは去年の4月に買ったばかりのやつで、たった1年半しか使ってないのだけどねぇ。
しかし、エラーがあると言われた以上そのまま使い続けるわけにもいかず、しょうがなく新規購入である。ただまぁメモリーは昔ほど高くはないので、それだけが救い。
今まで使っていたのは、DDR4-3600というそこそこ早いやつだったが、今回はグレードダウンしてDDR4-3200のやつにした。なぜかというと、それは単安い方にしたからだ。
まぁ3600から3200くらいなら、体感では感知できないだろうしね。

交換後は今のところブルースクリーンは発生してないし、Chromeも落ちていない。とはいえ今までもそこまで頻発していたわけではないので、もう少し様子を見てみる必要はあるだろう。
もっともこれで発生したら泣くけどね。

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ドラゴンクエストⅢ

11月 16th, 2024 by PureJyam

最初の発表から3年。ようやく発売された。Switch版とPS5版のどちらを買おうか迷ったものの、グラフィックはともかくロード時間とかのことを考えてPS5版。まぁさほど違いはないらしいのだけどね。
オリジナルをやったのがもう36年くらい前なので、もはや内容は憶えてない。ラスボスが誰だったかすら記憶にないのだな。憶えているのは最終的に1に繋がっていたというとこくらいかね。あれはさすがに衝撃的すぎて忘れられない。

HD-2Dでのリメイクということで、背景は3Dでやたらと作り込まれているが、キャラだけは昔ながらの2Dなのだね。ここまで背景やらマップを3Dで作り込むなら、もうキャラも3Dでよくね?という感想しか浮かばない。HD-2Dという方式にこだわりすぎて本質を見失っている気がする。最初のHD-2Dだった「オクトパストラベラー」では、背景は3Dだったがもう少しドット絵風な雰囲気を残した3Dだった気がする。それに比べるとちょっと背景とキャラが合ってないのだよなぁ。

まぁそもそもリメイクなので内容自体はオリジナルと変わらず、ああドラクエやってるなぁという感じ。ファミコンのカセットはまだ持っているのだが、ファミコン自体が手元にないので、オリジナルとどのくらい違うのか比べられないのが残念。
あと、音楽はよいねぇ。さすがにファミコン版は音源の限界があったけど、昨今のゲーム機の場合普通にちゃんとした演奏が流れるからね。まぁドラクエは、「ドラゴンクエストⅪ」のときに既にそういう感じではあったけど、Ⅲの音楽は結構良い曲が多くて、フィールド歩いてるだけでももう懐かしい。

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スパイクス・ギャング

11月 13th, 2024 by PureJyam

「スパイクス・ギャング」 1974
リチャード・フライシャー監督、リー・マーヴィン主演の西部劇。ではあるが、物語上の主役はどちらかと言うとゲイリー・グライムズ、チャールズ・マーティン・スミス、ロン・ハワード演じるところの3人の少年たちの方であり、物語もアメリカンニューシネマっぽい。
西部の田舎町に住む3人の少年はある日倒れている男を助ける。男は銀行強盗のお尋ね者ハリー・スパイクスだった。彼との出会いが少年たちの運命を狂わせてゆく。
リチャード・フライシャーは「ミクロの決死圏」や「ソイレント・グリーン」のようなSFから「トラトラトラ」のような戦争物まで幅広いジャンルを手掛けており、さらに今作のようなアメリカンニューシネマチックなものや「マンディンゴ」のようなセンセーショナルなものまでも撮っているのを見るとまさに巨匠という感じ。
リー・マーヴィンは以前見た「ポイント・ブラック」でも主演していたが、今作では立派な口ひげを生やしているせいかそのときのイメージが全くない。ただこっちの方が渋くてかっこいい。
厳しい父に反発して家出するも金がなくなり、いきなり銀行強盗してしまうがうまくいくはずもなく、逃げるときに議員を撃ち殺して即お尋ね者になるという、馬鹿の転落を絵に描いたような3人組が痛々しい。
リー・マーヴィンはしかしあくまでも悪党なので、俺のようにはなるなよみたいな綺麗ごとを一切言わないのがよい。助けてもらった礼に弟子にするつもりなのか、単なる捨て駒として使う気なのかその真意のわからぬまま彼は少年たちに強盗のテクニックを教えこんでゆくのが、どちらに転んでも少年たちの破滅的な未来しか見えてこなくて緊張感を高める。
3人の中のメインであるゲイリー・グライムズは、今作のあと映画1本とテレビドラマ2本に出たきり1983年には俳優業を引退している。チャールズ・マーティン・スミスは、このあとも「アンタッチャブル」などに出演しており2010年くらいまではバイプレーヤーとして活躍していた。ロン・ハワードは監督に転身し、「コクーン」「バックドラフト」「ダ・ヴィンチ・コード」「ハン・ソロ」など多くのヒット作を撮っている。
アメリカンニューシネマの常ではあるものの、主人公たちに幸せな未来がないのがなんとも悲しい。

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ゴッドファーザー PARTⅡ

11月 11th, 2024 by PureJyam

「ゴッドファーザー PARTⅡ」 1974
監督フランシス・フォード・コッポラ。主演アル・パチーノ、ロバート・デ・ニーロ。前作「ゴッドファーザー」の続編である。邦題でそうなったのかと思ったが、原題にまんまPARTⅡと付けられているのは珍しい。
前作で頂点に立ったマイケル・コルレオーネと父ヴィトー・コルレオーネの若き日の姿を交互に描く。それはファミリーを維持していこうという意志が逆にファミリーを崩壊に向かわせてしまっていることに苦悩するマイケルと故郷を追われるが新天地で逞しくファミリーを築き上げてゆくヴィトーとの対比でもある。
アル・パチーノとロバート・デ・ニーロの初共演映画ではあるものの、時代が異なっているため顔を合わせるシーンはない。実質的には以前見た「ヒート」の方が初共演になるのかもしれない。
テレビ放映しているらしいのだが、見た記憶はない。ただテーマ曲が滅茶好きで、多分中学くらいのときにレコードを買っている。なので、音楽が流れると何とも懐かしい気持ちになってしまう。
前作が177分とかなりの長尺だったが、今作は200分とさらに長い。そのせいか途中で休憩の字幕が出る。多分劇場では休憩になったのだろう。昔「七人の侍」を見に行ったときに、やはり途中で休憩があった。あれも207分とかなり長かった。
1作目と今作のどっちがよいかと言われるとかなり迷うものの、個人的には前作の方が好きかなぁ。やはりマーロン・ブランドの存在感がすごいんだよね。

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ラビッド・ドックス

11月 9th, 2024 by PureJyam

「ラビッド・ドックス」 1974
マリオ・バーヴァ監督のイタリア映画。クライムサスペンスである。主演はリカルド・クッチョーラ。この人はよく知らないが、わりと有名な「死刑台のメロディ」という映画にも出ていたらしい。ただそっちでは、リッカルド・クッチョッラという風に表記されていて、日本ではあまり知られている役者という風ではない。
警察に追われた凶悪な強盗犯たちは女を人質にとり車で逃走するが、途中で車を替えるために乗っ取った車には病気の子どもが乗っていた。
監督のマリオ・バーヴァはホラー映画を中心に撮った人で、その作品は後の映画にも多くの影響を与えたほどだったといい、イタリアンホラーの父とも称される。今作はホラーではなくサスペンス物ではあるが、人が死ぬシーンはそこそこある。
冒頭の強盗シーンを除けばほとんどが車の中で撮られていて、お話の中心は強盗犯と人質のやりとりになるので、密室劇ともいえる。強盗犯は警察から逃げおおせるのか、人質は強盗犯から逃げられるのか、病気の子どもはどうなるのかと、サスペンスのポイントが多数ありかつ強盗犯の3人のうち博士と呼ばれるリーダーは知的な雰囲気だが、残り2人は粗野でいかにも犯罪者といった体でリーダーも持て余し気味という感じで一枚板ではないところが、さらに先の展開を読みにくくしていて面白い。
原題は「Kidnapped」で人質側目線だが、アメリカでのタイトルである「Rabid Dogs」は狂犬病の犬みたいなニュアンスで、どちらかというと犯人側のことを言っていて逆になっているのが、イタリアとアメリカの考え方の違いみたいなものを表しているのかなぁと思ったが、単なる邪推という気がしなくもない。
伏線の張り方も巧みで、なかなかの良作。

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アステロイド・シティ

11月 7th, 2024 by PureJyam

「アステロイド・シティ」 2023
ウェス・アンダーソン監督。出演は、ジェイソン・シュワルツマン、スカーレット・ヨハンソン、トム・ハンクス。
前作の「フレンチ・ディスパッチ」では、雑誌の記事の映像化だったが、今作は劇中劇という形式。1950年代の砂漠の町に集まった人々と宇宙人の邂逅によるドタバタを描く。
ジェイソン・シュワルツマンはウェス・アンダーソン作品の常連で、今まで見たほぼ全部の作品に出演している。トム・ハンクスはどうも「フォレスト・ガンプ」のイメージが強く残っているせいか、今作の主人公の義父という年寄りの役をやっているとは思わず、最初全然わからなかった。
アステロイド・シティでのお話は面白いのだけど、個人的には劇中劇という手法がさらに面白くしているかというとあまりそんな気はしなくて、外側の劇作家のフェーズは必要だったのかというところがうまく読み取れなかった。ただまぁそれも含めてウェス・アンダーソンっぽいといえばそうなのかもしれない。
1950年代が舞台なはずだが、科学技術は妙に未来的な物が登場していてSFっぽい雰囲気が好き。あと登場する宇宙人がツボだった。

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ソナチネ

11月 4th, 2024 by PureJyam

「ソナチネ」 1993
北野武監督、ビートたけし主演のヤクザ映画。「その男、狂暴につき」から4作目の今作は北野作品の中でかなりの高評価を受けている。特に海外での評価が高い。ヤクザ映画とはいえ、後の「アウトレイジ」とかと比べると撃ち合いやらのシーンは少なく、エンタメ特化にはなっていない感じがよいのかもしれない。
村川組の組長村川は上部組織の北島組組長から依頼され、中松組と阿南組の抗争の手打ちのサポートのために何人かの組員を引き連れ沖縄へと赴く。しかし両組の間は手打ちとはほど遠い状況だった。
序盤こそヤクザ物っぽい手荒なシーンが多いが、中盤は抗争から逃れて郊外の一軒家で暇をもてあますたけしと部下の大杉漣、寺島進、中松組幹部の渡辺哲と部下の勝村政信の共同生活がメインとなり、このあたりがいかにも北野武っぽい力の抜けたゆるい展開。特に現地ヤクザの渡辺哲がいい味を出している。
何でもないところではすごんだり怒鳴ったりするが、いざ撃ち合いのシーンでは全く無表情で、仲間が死んでも平然として緊迫感も何もないところが面白い。もっとも「その男、凶暴につき」のときからこういうハードボイルド的な傾向だった気はする。
中盤の共同生活中は取り立てて大きなイベントもなく、だらだらと遊ぶシーンが続くだけなのだが、そうなっても退屈さを感じさせない演出はまぁさすがである。このヤクザ映画にもかかわらずヤクザ映画っぽさが薄いところが、ちょっとおしゃれな雰囲気を醸し出しているところもあって、特にヨーロッパでの受けがよいのだろうか。

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