ワイルド・ギース

「ワイルド・ギース」 1978
監督アンドリュー・V・マクラグレン、出演はリチャード・バートン、ロジャー・ムーア、リチャード・ハリス、ハーディ・クリューガー。戦争アクションである。戦争と言っても歴史的なものではなく、アフリカでの紛争に介入する傭兵たちの話だ。
傭兵のフォークナー大佐は、アフリカ某国における鉱山の利権を守るため前大統領の救出を依頼される。仲間と共に入念に練った計画は実行に移されるのだが・・・。
依頼→メンバー集め→計画立案→準備→実行と、とんとん拍子にストーリーは進むが、もちろんそこで終わるわけもなく、フォークナー大佐と50人の部隊は窮地に陥ることになる。まぁ傭兵物として王道のストーリー展開と言えるだろう。
指揮官に4人の有名俳優を配置し、派手なアクションとサスペンスで観客を楽しませるまさにエンタメ映画でありながら、アフリカに介入する先進国の罪深さをも描いている。
軍事関係のアドバイザーとして本物の傭兵が参加しているが、この人はそもそも主役であるフォークナー大佐のモデルらしい。ただそんなプロの監修が入っているにもかかわらず、隠密行動中に常に葉巻を咥えたままなロジャー・ムーアが気になって仕方なかった。いやいや匂いでバレるだろう。これはあくまでフィクションとしての割り切りなのかそれとも実際にそういう傭兵が存在したのか、どっちなのだろう。
「荒鷲の要塞」でもそうだったが、戦争映画でのリチャード・バートンはほんとかっこいい。今作の7年後に公開された続編の「ワイルド・ギースⅡ」にも出演予定だったらしいが、撮影が始まる前に死去してしまっている。
リチャード・ハリスは、昔テレビで見た「ジャガーノート」での印象が強いが、今作とは4年しか違わないので、記憶の中のイメージ通りという感じ。ただこれを書くためにwikiipediaを読んでいたら、「ハリーポッターと賢者の石」でダンブル・ドア校長をやっていたと知って驚愕。全然わからんかった。
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