ヤミヤミ≒ヨマイヨマイ

このブログはわたしじゅんはじめが外界からの数多の刺激の中で妄想した事柄とか内なる衝動が生み出した邪なる創造の萌芽とかそういうなんだかよくわからないものを徒然なるままに日々雑記として書きつらねていこうと画策した上に設置されたものである・・・・・・・のかもしれないぞっと(^^ゞ

東京流れ者

2月 13th, 2025 by PureJyam

DVDしかなかったのだが、去年鈴木清順監督生誕100年記念でブルーレイ化された。ただボックス売りで単品販売はなかったのでeBayで北米版を買う。そのときオーストラリアドル決済だったので、ん?と思ったが、届いたらリージョンBだった。北米版ではあるが多分オーストラリアでの販売用だったやつなのだろう。まぁ問題はないのだけどね。

「東京流れ者」 1966
監督鈴木清順、主演渡哲也によるヤクザ映画。ではあるものの特典の監督インタビューで監督自身が言うように歌謡映画といった方がしっくりくる。当時売り出し中の渡哲也と彼が出したレコード「東京流れ者」を全面に押し出したMVのような映画である。
解散した倉田組だが、かねてより対立していた大塚組は元組長の所有するビルを狙っていた。「不死鳥の哲」と呼ばれ恐れられていた元組員の哲也は敬愛する元組長のために奔走するのだが・・・
ヤクザ物ではあるが、リアリティはなく劇画っぽい。製作期間は短く、予算も少なかったということで、チープではあるのだが、鈴木監督のセンスによって何とも味のあるものにし上がっている。セットの使い方やライティングでの色彩感覚はかなり独特のものがあっておしゃれでもある。
原作、脚本が月光仮面で有名な川内康範ということもあるのか、ストーリーは分かりやすくストレートである。この翌年の「殺しの烙印」に比べるととっつきやすいと言えるだろう。
渡哲也は当時25歳で、石原裕次郎をさらにすっきりさせたようないい男で、後年の渋さがまだないせいかあまりヤクザには見えないが、全身水色のスーツを着てもさまになるところはさすがとしかいいようがない。
ただまぁMVのような映画と言ったように、何かにつけて主題歌である「東京流れ者」が流れるところは、ミュージカルかよとツッコミたくなる。

Posted in 映画

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