ヤミヤミ≒ヨマイヨマイ

このブログはわたしじゅんはじめが外界からの数多の刺激の中で妄想した事柄とか内なる衝動が生み出した邪なる創造の萌芽とかそういうなんだかよくわからないものを徒然なるままに日々雑記として書きつらねていこうと画策した上に設置されたものである・・・・・・・のかもしれないぞっと(^^ゞ

独立愚連隊西へ

12月 17th, 2024 by PureJyam

「独立愚連隊西へ」 1960
監督は岡本喜八。主演が佐藤允、加山雄三の戦争コメディ。前に見た「独立愚連隊」の続編ではあるが、ストーリーの繋がりはなく、登場人物も一新されている。
大戦末期の北支戦線にて全滅した部隊が持っていた軍旗を捜索すべく、左文字少尉率いる独立愚連隊は西へ向かう。
前作はマカロニウェスタン風で、かつ激しい戦闘シーンがあって人も多く死んだのだが、岡本喜八監督の反戦的意図は理解されず、銃を乱射してヒャッハーみたいな映画として見られてしまったらしい。ヒットはしたもののその反省を生かして今作は大分コメディ寄りの作風となったらしい。そのせいもあって、戦争のバカバカしさや愚かさみたいなものは前作よりもより強く感じる。
加山雄三は、若大将シリーズをやる前で今作が初主演とされており、前作の主演である佐藤允は今作ではどちらかというと隊長役の加山雄三の補佐役的なところに収まっている感じ。
加山雄三は海千山千の愚連隊兵士たちと比べるとさわやかなお坊ちゃま風ではあるが、理解ある切れ者隊長というキャラが結構はまっている。
前作では一筋縄ではいかないいかつい軍曹役だった中谷一郎は、得体のしれない慰安所の親父という設定で、神出鬼没にどこにでも出てきてストーリーを動かす美味しい役回りをこなしている。イメージ的には後年の風車の弥七みたい。
人の良さげな中国軍の隊長役のフランキー堺やそろばん占いでテキトーなことを言う堺左千夫がいい感じ。
前作のいかにもマカロニウェスタン風もよかったが、今作のコメディタッチも捨てがたい。

Posted in 映画

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