audio-technica ATH-EW9
5年以上前に買ったSONYのMDR-1Aについては、音的な不満は全くないのであるが、長時間聴いているとどうしても耳が痛くなってしまうのである。長時間と言っても2時間3時間というわけではなく、30分も装着していると耐えがたい痛みに襲われる。
以前は少なくとも1時間以上は大丈夫だったので、やはり以前に古くなったイヤーパッドを変えたことが影響しているように思えてならない。何と言っても1000円くらいの安いやつにしてしまったからねぇ。ただ変えた当初はそれほどでもなかったと書いているので、時間が経ったことでスポンジが劣化してきているという可能性も捨てきれない。手で触った感じは特に固くなっている感じはないのだけどね。
まぁ原因はどうあれ、耳が痛いと音楽を聴くのにも困るので、新しいヘッドホンを導入した。ネットで「耳が痛くならないヘッドホン」みたいな検索をしていろいろ調べたが、結局普通の頭に被る系ではなく耳に引っ掛ける形のやつを買った。これなら耳を圧迫することはないので、痛くなることはないだろう。という期待からである。
痛くなるのがいやなら、カナル型の「WF-1000X」を使うという手もあるにはあるだけど、これはこれで耳に突っ込むタイプなわけで、外で短時間ならともかく家で長時間というのはあまり気が進まない。
さて、この「ATH-EW9」というやつ、この耳に引っ掛ける系のヘッドホンとしてはそこそこ高い。この手のやつはどちらかという安いのが多いのだが、これはある意味唯一まともな引っ掛け系なのである。しかも発売は2003年ということなので、なんと20年以上も販売されている。やはりこのタイプはそれなりに需要があるのだろう。そうは言ってもいろんなメーカーからたくさん出ているというわけでもないので、ニッチな需要には違いない。
ネットの評価では音質は悪くないとのことだったが、まぁ値段を考えると当たり前ではあるのだけど、確かに悪くない。ただやはり「MDR-1A」と比べると耳を覆わないということもあってか低音は弱い。これはまぁ想定の範囲内なので、特に気になるところではないけどね。しかしとにかく何と言っても耳が痛くならないのは素晴らしい。多少の欠点はそれで帳消しである。