猿の惑星 創世記
「猿の惑星: 創世記」 2011
ルパート・ワイアット監督、ジェームズ・フランコ主演。往年の名作シリーズのリブートである。基本的には旧シリーズの4作目のリメイクで、猿の惑星の祖であるシーザーを主人公にしているということは共通だが、ストーリーとしては別物となっており、この後2作続く新シリーズの第1作となっている。
アルツハイマー治療薬の試験体にされたチンパンジーは飛躍的に知能を発達させ、その子シーザーもまた同様の知能を持っていた。
原題は「Rise of the Planet of the Apes」で、創世記と付けた邦題は悪くない。
50年以上前に作られた旧シリーズの特殊メイクは今見てもすごいが、今作はまぁ当たり前のように猿はCGである。見た目はもうほぼチンパンジーそのものにしか見えないのだが、それよりすごいのはモーションを付けているアクターの演技である。メイキング映像を見る限りもう動きが猿そのもので、お見事としか言いようがない。
アクターはアンディ・サーキスという人で、この人は「ロード・オブ・ザ・リング」でゴラムのモーションアクターもしていたらしい。この映画はほぼほぼ猿のシーザーが主人公なのだが、この人の演技がなければ成り立たなかったと言っても過言ではないだろう。
旧作は確か全部見ているはずなのだが、4作目のストーリーはあまり記憶にない。確か奴隷として人間に使役させられていた猿がシーザーの煽動で反乱を起こすというような感じだったような気がするが、今作ではまだそこまでの状況にはなっていなくて、多分次作以降にそういう展開になっていくのだろう。そういった意味でまさに新シリーズの開始回としての盛り上げはうまくこなしているというように思える。
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