荒鷲の要塞
7月 12th, 2023 by PureJyam
「荒鷲の要塞」 1968
ブライアン・G・ハットン監督、リチャード・バートン、クリント・イーストウッド主演の戦争アクション。といっても軍同士の戦闘があるわけではなく、ドイツ軍要塞への潜入ミッションの顛末を描く。
飛行機の不時着でドイツ軍の捕虜となったアメリカの将軍を救出すべく、イギリス軍を中心とした潜入チームは難攻不落の要塞、荒鷲の要塞へと向かうのだった。
着いていきなりメンバーの一人は殺され、隊長も怪しい動きをするなど、不穏な空気を孕んだまま作戦が進み、二転三転する展開は目を離させない。適度に挟まれる銃撃戦や、断崖絶壁への侵入等々アクションエンタメとしてはなかなかに魅せてくれる。
クリント・イーストウッドは、メンバーで唯一アメリカ軍所属で、基本的には彼と隊長のリチャード・バートンが主役となる。
ただ2時間30分超の上映時間の最初から最後まで、ずっとサスペンスが続くため、かなり消耗する。途中に息を抜くような場面がほぼ存在しないのだ。作戦の詳細はもちろん観客には示されないので、この先どうなるんだろうという牽引力はすごいが、さすがにそれが続きすぎると疲れるのだな。
逆に言うと退屈する部分がなくずっと面白く観られる映画ではあるので、エンタメとしてはよいのかも。リチャード・バートンが美味しいところを全部持っていってしまっているので、イーストウッドは活躍はしているもののいまいち影が薄いのが残念。
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