警部
9月 18th, 2022 by PureJyam
最初に買った「ジャン・ポール・ベルモンド傑作選」の最後の一本。
「警部」1979
やたらと地味な邦題。原題は「Flic ou Voyou」で、直訳すると「警官か悪党か」ということになり、こちらの方が内容そのままの表現ではある。
監督は以前見た「プロフェッショナル」と同じ人。
ベルモンドは警部ではあるが、正体を隠したまま地方の警察の警官と犯罪組織の繋がりを探る特命刑事みたいな感じ。やってることはメチャクチャで、犯罪組織や汚職警官相手なら撃ち殺すのを躊躇しないし、事務所に爆弾仕掛けるは、店に放火するはで、原題通り警官なのか悪党なのかもはやわからない。終盤の展開にいたっては、もはや法律とか完全無視という感じで、組織のボスに同情したくなる。
もっともどちらかというとコメディタッチで、描写が軽いのであまり深刻な事態にならないとこが、まぁエンタメ作品としてはいいんじゃないだろうか。
面白くないわけではないが、こういう映画ってアメリカ映画にはありがちだけど、それに比べるとなんというかからっとした雰囲気がなくて、なんとも微妙。
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