ヤミヤミ≒ヨマイヨマイ

このブログはわたしじゅんはじめが外界からの数多の刺激の中で妄想した事柄とか内なる衝動が生み出した邪なる創造の萌芽とかそういうなんだかよくわからないものを徒然なるままに日々雑記として書きつらねていこうと画策した上に設置されたものである・・・・・・・のかもしれないぞっと(^^ゞ

豚と軍艦

8月 27th, 2022 by PureJyam

「豚と軍艦」 1961
監督は今村昌平。主演は長門裕之である。昭和30年代の横須賀を舞台に、若いチンピラとその恋人の希望と絶望の相転移を描く。
パッケージの裏の惹句に「重喜劇」という表現があって、これを喜劇と呼ぶか?と思ったが、今村昌平監督自身が自らの作風をそう呼んでいたらしい。
まぁ確かにストーリーは寓話的であり登場人物たちの行動も喜劇的だが、いわゆるコメディとして表現されているわけではないので「重喜劇」という表現は、妥当なのかもしれない。
米軍に依存しながら生きる貧しい基地の街の人間は痛々しいが、当時の日本を象徴的に描いていると言える。
長門裕之はまだ若く、いかにも軽いチンピラ役が似合っている。その生きざまはのちのアメリカンニューシネマを彷彿とさせるが、ラストの扱いはそういう方向性ではない。個人的な趣味で言えば、ラストの何シーンか前の便所のところで終わってほしかったところだが、余計なお世話だろう。
DVDのパッケージ写真がめちゃかっこいいし、タイトルも好みである。

Posted in 映画

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