ヤミヤミ≒ヨマイヨマイ

このブログはわたしじゅんはじめが外界からの数多の刺激の中で妄想した事柄とか内なる衝動が生み出した邪なる創造の萌芽とかそういうなんだかよくわからないものを徒然なるままに日々雑記として書きつらねていこうと画策した上に設置されたものである・・・・・・・のかもしれないぞっと(^^ゞ

テルマ&ルイーズ

8月 9th, 2022 by PureJyam

「テルマ&ルイーズ」 1991
公開当時に予告を見て気になっていた映画。とはいえ、その後30年近く経ってようやくブルーレイを買い、かつ数年放置していたという・・・。まぁ単に見るのを後回しにしていただけなのだけどね。しかも監督がリドリー・スコットだったというのは、今回見ようとして初めて知った。それを知っていればもうちょっと早く見ていたかもしれない。
友達同士の2人の女が、車でちょっとした旅行に行こうとするのだが、その途中でトラブルに巻き込まれ、結局追われる身になってしまう。というストーリー。
ブルーレイには、ウーマンバイオレンス映画とか書かれているが、そういう感じの映画ではない気がする。取り立ててバイオレンスを扱っているわけではないからね。
モラハラ夫に不満を持つ主婦のテルマと独身の中年ウェートレスのルイーズは、全くの一般人であったはずなのに、二人をとりまく状況だけがどんどん悪化してゆく。時には険悪になりながらも助け合い、なんとか脱出しようともがくこの二人を演じる、ジーナ・デイビスとスーザン・サランドンはほんとうまい。
荒野をひた走る車は、状況と相まって「バニシング・ポイント」に向かっているようにしか見えなくて、作られたのが1990年代にもかかわらずもう完全にアメリカンニューシネマなのである。まぁタイトルからして、名前を繋げたやつなのが、「Bonnie and Clyde」(俺たちに明日はない)や「Butch Cassidy and the Sundance Kid」(明日に向かって撃て)を彷彿とさせるわけで、多分そういう意図で作られているとしか思えない。
ただ、かつてのアメリカン・ニューシネマが反体制的な人物を主人公に据えていたのと違い、今作の主人公はごく平凡な女性二人だというのが、時代の反映なのかもしれない。

Posted in お気に入り, 映画

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