ヤミヤミ≒ヨマイヨマイ

このブログはわたしじゅんはじめが外界からの数多の刺激の中で妄想した事柄とか内なる衝動が生み出した邪なる創造の萌芽とかそういうなんだかよくわからないものを徒然なるままに日々雑記として書きつらねていこうと画策した上に設置されたものである・・・・・・・のかもしれないぞっと(^^ゞ

不思議惑星キン・ザ・ザ

7月 18th, 2022 by PureJyam

「不思議惑星キン・ザ・ザ」 1986
ロシアになる前のソビエト連邦の時代に作られたSFコメディ。監督も役者も全く聞いたことがないが、ソ連での上映時はかなりの人気だったらしい。
買い物途中の中年男とバイオリンを持った学生が、ひょんなことから宇宙のどことも知れぬ砂漠の惑星にテレポートしてしまう。そこにはテレパシーの使える人間と同じ姿の宇宙人が暮らしており、2人は彼らと何とか意思疎通を行いながら、地球へ帰るための方法を模索する。
宇宙人はほぼ浮浪者のような身なりだが、技術だけは地球よりも高度で、日常的に宇宙を行き来している設定で、どう見てもガラクタな宇宙船のデザインが秀逸。
2人の地球人がその星の奇妙な風習に戸惑いながらも、徐々に慣れていくとこが面白い。宇宙人社会の差別構造や、科学が発達しているにもかかわらず皆貧しい暮らしをしているとか、いろいろなとこが、どう見てもソ連という国への皮肉だよねと思われるが、あまりにも比喩的なためか検閲を免れて公開されたのがすごい。多分そういうのもあって、ヒットしたのであろう。
とはいえ、それを国も時代も違う日本人が見て面白いかどうかはまた別の話。つまらないわけではないが、面白いとも言えない。ただカルト的な人気があるというのは、理解できる。何とも奇妙な味わいのある映画ではあるのだ。
2013年になって、同じ監督がほぼ同内容でアニメ化しているが、予告を見る限りはアニメの方が面白そうだ。

Posted in 映画

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