カトマンズの男
6月 19th, 2022 by PureJyam
以前買った「ジャン・ポール・ベルモンド傑作選」の中の一つ。
「カトマンズの男」 1965
「リオの男」に続くフィリップ・ド・ブロカ監督のベルモンド冒険活劇。
富豪のベルモンドは退屈のあまり自殺を繰り返すがうまくいかない。中国人の友人ゴーはそんなに死にたいならとベルモンドに保険金をかけ、殺し屋を雇って殺させようとする。逃げるうちに命が惜しくなったベルモンドはなんとかしようとゴーの行方を追う。
一応あのジュール・ベルヌの小説を原作としていて、原題も小説と同じ「ある中国人の中国における受難」になっている。原作ではタイトル通り中国人が主人公で、Wikipediaを見る限り細かいとこはともかくあらすじはほぼ同じようだ。
香港、ネパール、インドを飛び回り、スケールも大きくなっており、一部のアクションは「リオの男」よりもパワーアップしているが、ストーリーも演出もハチャメチャで、できの悪いアニメのようだ。コメディ要素を強調しすぎて、逆に面白くなくなっている。前作の「リオの男」の方がまだ普通のストーリーが展開されていた分面白い。日本語吹き替えが山田康雄ではなく青野武で、そこも今一つピンとこないところ。
香港でのシーンが多いが、「香港の男」だとあまりインパクトがないので、邦題は「カトマンズの男」になったのだろう。ヒロインは「007ドクターノオ」でボンドガールを務めたウルスラ・アンドレス。眼鏡かけたとこがよい。
それとベルモンドにずっとついてくる執事の男のとぼけた感じが個人的にはツボ。
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