トマホーク ガンマンvs食人族
先日見た「デンジャラス・プリズン」の監督の前作が気になるとか書いたのだが、ブルーレイは出ていなくてDVDはあるもののあまり安くなっていなかった。2000円以下なら考えたのだけど、3000円以上出す気もないので、AmazonPrimeの配信で視聴。
「トマホーク ガンマンvs食人族」 2015
監督は「デンジャラス・プリズン」と同じS ・クレイグ・ザラー。主演はあの「ニューヨーク1997」のカート・ラッセルとパトリック・ウィルソン。
西部開拓時代、町にやってきた不審な男を保安官は拘留する。しかし男は原住民の聖地を荒らして追われていた。原住民は男と一緒にいた女医、保安官助手を拉致してしまう。保安官と女医の夫、そして原住民嫌いのガンマン、老いたもう一人の保安官助手の4人は彼らを助けるべく後を追うが・・・。
というストーリーなのだが、一番尺を割いているのは、実のところ原住民の居住地に行くまでの行程である。ある意味ロードムービーに近いし、その部分が一番面白い。
日本語タイトルが徹底的に悪くて、”ガンマンvs食人族”みたいなことを書いたら見る側はガンマンと食人族が壮絶な戦いをするところがメインなんだと思ってしまうだろう。原題は単に「Bone Tomahawk」だけなのだ。もちろん、たどり着いた先は食人族の居住地なわけだから、戦い自体はあるのだが、わりとあっさり終わってしまうので、そこを期待していると肩透かしを食う。もっとも描写は過激で容赦ないので、あっさりというのも語弊があるにはあるのだが。
保安官役のカート・ラッセルがいい味を出しているが、白髪の髭面じじいになっていて、クレジットを見るまでカート・ラッセルだとは気づかなかった。考えてみれば「ニューヨーク1997」から20年近く経っているわけで、そりゃあもうじじいだわな。
今作にしろ「デンジャラス・プリズン」にしろ過激な暴力描写を全面に出してはいるが、監督としてはそこに至るまでの方に重点を置いている感じ。描き方も丁寧でうまい。
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