オンリー・ゴッド
いつもと同様全く関連性のないブルーレイ2枚。いや、まぁ血にまみれて人が死んでゆく映画という意味では同じと言えば同じかもしれないか(-_-;)
「マーダー・ライド・ショー」 2003
ロブ・ゾンビというミュージシャンが監督したホラー。前にもミュージシャンが監督した「アイアン・フィスト」という映画を見たが、ミュージシャンが映画を撮ると大抵、趣味全開のトンデモ系映画になるのは何故だろう。
車のトラブルで田舎の一軒家に招かれることになった若者たち。しかし、その家に住んでいたのは・・という「悪魔のいけにえ」っぽいシチュエーションだが、どちらかというとブラックコメディ風な演出のため、怖いという感覚はあまりない。もっとも笑いながら人を切り刻む人間の存在自体が恐怖ではあるのだが。まぁとにかくいろんなホラーの要素を鍋にぶち込んで煮詰めたような映画。まさにB級ホラーの王道という感じ。なかなか悪くない。
殺人一家の面々よりも、冒頭から出てくる白塗りのおっさんのインパクトが一番強い。表紙の人ね。
「オンリー・ゴッド」 2013
原題は「Only God Forgives」で、「神のみが許す」ということなのだが、邦題は何故か後半を省略されてしまっているので、意味がわからなくなっている。まぁ洋画の邦題はただの雰囲気に過ぎないので、誰も気にしないだろうけどね。上の「マーダー・ライド・ショー」も原題は「House of 1000 Corpses」で全然違うし。
タイのバンコクでムエタイのジムを経営する男の兄が殺され、彼らの母が復讐のため、関係している警察の人間もろとも殺そうとするが・・という、言葉で説明するとさほどわかりにくい筋立てではない。が、わかりやすいアクション映画かというと、そういうわけではない。セリフは最低限しかなく、特に主人公の男と警察の男はほとんどしゃべらない上に表情も変わらない。少ないセリフから主人公と兄と母は麻薬を扱っているようなので、裏社会の人間だろうということはなんとなくわかるが、問題は警察の男である。映画を見ているだけでではこいつが何者なのかさっぱりわからない。警官の制服を着た部下らしき人間と行動を共にしているので、警部とかそういう立場なのかと思ったが、悪人をその場で切り殺したり、拷問したりしていて、とても警察関係者とは思えないのである。Wikipediaで見たら、元警官というように書かれているが、せめても映画の中で説明しろよという感じ。
全体的な光と影の使い方とか滅茶好みの絵作りなので、結構気に入ってはいるが、現実と夢と幻覚が入り乱れる演出は説明のなさと相まってとにかくわかりにくい。とりあえず警察の男が何故突然熱唱し始めたのかだけは教えてほしい。
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