ヒート
巷ではコロナウィルスが蔓延し外出もままならないとなると、まぁゲームをするかブルーレイを見るかくらいしかすることもないのだが、「仁王2」は既に2周してあとはDLC待ちなので、もうやるゲームがない。いや、途中でほっぽらかしてあるゲームもあるにはあるんだけど、あまりやる気にもならないので、これを機に溜まったブルーレイの消化に走る。今回はどちらも上映時間170分に及ぶ大作バイオレンスアクションだ。そして両方ともすこぶる面白い。
「ヒート」 1995
アル・パチーノとロバート・デ・ニーロの競演。この二人が向かい合っているだけで、もう圧倒されてしまう。ヤバい仕事専門のチーム対敏腕警部の熱い戦いを描く。ロバート・デ・ニーロがチームのボスでアル・パチーノが警部役だ。イメージ的には逆な気もするが、ロバート・デ・ニーロの知的で落ち着いた雰囲気が作品全体をおしゃれな感じにしている。警察側のアル・パチーノは有能だが、熱血漢であり仕事中毒で家庭はうまくいっていない。このあたりの描き方が面白い。単にアクションだけでなくそれぞれの人物を結構掘り下げて描写していて、まぁそのあたりが尺の長さに影響しているのかもしれないが、見ていて長くは感じなかった。特に顔のアップを多用する演出が緊張感を高めている。マイケル・マンという監督はよく知らないが、この人の特徴なんだろうか。アクションシーン自体はそう多くないが、市内での銃撃戦のシーンはすごいとしかいいようがなく、鳥肌もんだった。
「スカーフェイス」 1983
アル・パチーノ繋がりである。とはいえブルーレイを買った時期は違うし、買ったときは意識してなかった。「アンタッチャブル」のブライアン・デ・パルマのギャング映画。「アンタッチャブル」は1920年代だが、こっちは1980年代で主人公たちが扱うのはコカインである。キューバからの難民であるアル・パチーノがチンピラから成りあがっていき、血で血を洗う抗争の末、マイアミの麻薬王とまで呼ばれるまでになる。しかし、そのまっすぐな性格が災いし、次第に破滅に向かってゆく。というお話は個人的に好み。
アル・パチーノがすごい。「ヒート」の12年前の作品なのでかなり若いが、最初の方の尖ったチンピラ感といい成りあがったあとのコカインに溺れた様といい、ヤバさ全開のその演技力に圧倒される。
Posted in 映画