読書 2012/09
さて9月は4作品5冊。まぁ毎月このくらいのペースで読めればよいんですけどねー(^^;)
「悪の教典」 貴志 祐介
あの「新世界より」の貴志祐介ってことでかなり期待していたが、まぁ悪くはない。私立高校の優秀な教師、蓮実が実は伊達邦彦とハニバルレクターを足して2で割ったような悪の権化だというところがなんとも魅力的。できればシリーズ化してほしかったとこですね。下巻の大殺戮大会はなかなか読みごたえあります。いまひとつ納得がいかないのは、わけがわかならい最終章が付いてること。物語の全てをぶち壊してしまうような章を作者がなぜ書いたのか?、この小説の一番の謎である。
「葬神記」 化野 燐
考古学テーマの推理小説。知らない作家の小説というのはなかなか手にとりづらいのだけど、たまには新しい作家を開拓しないとなと思って読んでみた。
まぁ・・・考古学をテーマにするってのはなかなか面白そうだったんですがねぇ。
頭の弱い主人公に性格の破綻した探偵という組み合わせは、もういいよって感じだし他の登場人物の誰一人にも魅力を感じないし、描写を端折りすぎて展開がなんだかよくわからないし、考古学についても架空の発掘物に架空の伝説ってことで別に真相とかどうでもよいって感じだし、あまり褒めるとこのない作品でしたね。
「ZOO2」 乙一
すごくしばらくぶりに読んだ乙一でした。以前人に借りて何冊か読んでとっても面白かったのを思い出して、買ってみた。確か「ZOO1」の方は読んだような気がしたので、2の方を買ってみたけど、1も読んでなかったんだっけかな?あるいはそのときに2も読んだんだっけ?
なんか読んでる最中に微妙に読んだとこあるようなないようなもどかしさを感じてたんだよねー
借りたものだったので、返してしまったもんだから手元に残ってなくて、そのとき何と何を読んだか忘れてしまったのが痛い(^^;)
長編はさすがに忘れないけど、短編集だと同じタイトルで出版社が違うときなんかうっかり前に読んだやつを買っちゃうことがあるので、気をつけないとなんだよね。
まぁそれはともかく乙一はやはり面白い。
「予知夢」 東野 圭吾
例のガリレオシリーズの第二弾である。
前作を読んだとき、真相自体はとっても科学的なものなのに、そこに至るまでのお話がとんでもない偶然だらけということで、これはある種のパロディみたいなシリーズなのかなと思ったのだが、2作目はなんかあまり偶然の部分を強調してなくて、普通の推理小説っぽくなってしまってる。
よく読むとやはりかなりの偶然に支配された展開なんだけど、この程度なら普通に他の作家も書いてるからねぇ。
人気が出たので軌道修正したのかな?
Posted in 本
10月 5th, 2012 at 14:04
ZOOですが、私が所有しているのは1でも2でもなく、1と2に分割される前の1冊です
短編小説は短時間で読めるからいいですよねー
ここ最近本を読んでなかったので
再度手持ちの本を読み始めました
何度読んでも面白い本はおもしろいですねー
10月 5th, 2012 at 23:07
ということはやはり読んでいたか・・・orz
どうもそんな気がしてたんだけど・・・