ヤミヤミ≒ヨマイヨマイ

このブログはわたしじゅんはじめが外界からの数多の刺激の中で妄想した事柄とか内なる衝動が生み出した邪なる創造の萌芽とかそういうなんだかよくわからないものを徒然なるままに日々雑記として書きつらねていこうと画策した上に設置されたものである・・・・・・・のかもしれないぞっと(^^ゞ

読書 2012/05

6月 2nd, 2012 by PureJyam

ファミリーポートレイト」 桜庭一樹
多分直木賞受賞をモチーフに書かれたと思われる。
前半のファンタジックな母娘の逃避行は面白い。後半の小説家となってゆく娘の物語も小説家になるまでは面白い。
しかし小説家になったとたんに陳腐な物語になって終息する。
あいかわらず女を描くのはうまいが、いつまでたっても男に存在感がないのはまぁ桜庭一樹の持ち味なんだろうかなぁ。

ふしぎなふしぎな子どもの物語」 ひこ・田中
テレビゲーム、アニメ、マンガに描かれる物語というのものを精緻に分析する。
ドラクエシリーズのゲームシステム(Ⅰでは一人旅だったものが、Ⅱで仲間が増え、Ⅲで職業の選択ができるようになるといった)を成長の物語として見る視点は面白いが、これはどっちかというとRPGというものを日本になじませていくための段階的なものにすぎないという見方の方があたっているような気が・・・
いろいろと懐かしいゲームやらアニメやらの話が出てきて、それはそれで面白いし分析の仕方も面白いんだけどねぇ。
ただ、だからどうなのっていう結論があいまいなので、全体の印象が薄い。
まぁ無理やり変な結論をこじつけられるよりはましだけどね(^^;)

図書館危機」 有川 浩
図書館戦争シリーズも3冊目になって、笠原、堂上の恋の行方も佳境に入ってきた感じです。
相変わらず本質はラブコメなのに、表現の自由と検閲の問題をからめてなんとなく深いストーリーのように見せる手腕は素晴らしい。
文庫版あとがきでアニメ化されたときの裏話を書いているが、それこそがまさに図書館戦争そのものだというのが一番衝撃的。
このシリーズがフィクションである世界こそが望ましいのだがね・・・

一冊追加・・
読んだことをすっかり忘れてたわ(^^;)
まぁようするにその程度の本。

不気味で素朴な囲われたきみとぼくの壊れた世界」 西尾維新
このシリーズも早4作目ですが、だんだんパワーダウンしているような気がしてならない。西尾維新はどうも最初は面白いんだけど、シリーズを重ねると今一つになってゆく傾向があるようなきがしてならない。
推理物としては、かなりアンフェアすれすれをやってます。イラストがいかんよねー(^^;)
でもあんまし騙されたって感じがないんだよね。話が淡々と進みすぎて意外な結末もあっさりって感じ。
わたし的には病院坂黒猫が出てこなかったので、そこが不満・・・

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