読書 2011/09
10月 1st, 2011 by PureJyam
9月は2冊しか読めませんでした。
「図書館内乱」 有川浩
図書館戦争シリーズの2作目ですね。キャラクター描写がうまいのと、表現の自由をめぐる戦争状態という設定のうまさとがいい感じに混じって、とにかく面白い。
舞台が普通の会社だったらほんと単なるラブコメなんですけどね(^^;)
「ミノタウロス」 佐藤亜紀
何年か前に、後味の悪い小説を読みまくるということをやったときに、リストに上がっていた作品の一つ。
そのときは、ハードカバーだったので結局読まなかったんですが、こないだ本屋で文庫になっているのを発見したため買ってみました。
別に後味は悪くなかったですが、面白い。
ロシア革命当時の地主の息子の転落の人生を描いていますが、全編一人称で語られているのに、全てが人ごとのような描写という文体に引き込まれます。
なじみのないロシアの地名と人名がたくさん出てくるので、翻訳物みたいな読みにくさがあるものの、おすすめ。
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