秒速5センチメートル
新海誠監督の「秒速5センチメートル」をようやく見ました。2007年の公開なのでもう3年も前なんですねぇ。ネットで予告編だけは見たことがあってその映像の美しさに惹かれて見たいなぁと思っていたわけですが、たまたまケーブルテレビでやっていたのでようやく見ました(^^;)
できればHD画質で見たかったですが、放送はSDだったのでちょっと残念です。
ただSD画質で見てもやはり映像の美しさには目をみはりますね。アニメーションでここまで風景描写の美しさにこだわった作品というのもなかなかお目にかかれません。
かなり緻密に書き込まれたリアルな風景にはため息がでますが、なぜか海の描写だけが妙に浮いてるんですよね。新海監督という人は実は水の描写が苦手なんじゃないかな?
作品は3話構成で、やはり1話目が一番よいですかね。簡単に言うと中学生が引っ越して行ってしまった彼女に会いに行くというだけのお話ですが、風景描写とモノローグメインの演出がなかなかに泣かせてくれます。
で、その1話目の甘美な思い出を男はずっと引きずり続けるということになるわけで、男目線的にはなんとももの悲しいストーリーの作品なんですよね(^^;)
ただちょっとテーマにぶれがあるかなぁ。1話目と3話目はある意味直接繋がっていると言えるんですが、2話目で主人公に恋する女子高生に視点が変わってしまいそこに違和感が残ります。第三者視点から主人公を描くという意図なんだろうなぁとは思いますが、連続性が断ち切られてしまっている感じでした。
まぁ細かい部分はともかく全体的にはわりと好きな作品ですねぇ。こんな作品が作れる才能が羨ましい。
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