ヤミヤミ≒ヨマイヨマイ

このブログはわたしじゅんはじめが外界からの数多の刺激の中で妄想した事柄とか内なる衝動が生み出した邪なる創造の萌芽とかそういうなんだかよくわからないものを徒然なるままに日々雑記として書きつらねていこうと画策した上に設置されたものである・・・・・・・のかもしれないぞっと(^^ゞ

天才マックスの世界

4月 26th, 2025 by PureJyam

「天才マックスの世界」 1998
監督ウェス・アンダーソン、主演ジェイソン・シュワルツマンのコメディ。このあとウェス・アンダーソン作品の常連となるジェイソン・シュワルツマンのデビュー作である。この前見た「アステロイド・シティ」にも出ていたが、年が若すぎて同一人物だとはわからなかった。またもう一人の常連であるビル・マーレイも出演している。
小中高一貫の学園ラッシュモアに通う15歳のマックスはありとあらゆる部活動に関わるある意味天才的な学生だが反面成績は悪く、成績を上げなければ退学にすると校長から宣告されていた。そんな中彼は初等部の女教師に一目惚れしてしまう。
ウェス・アンダーソンの監督2作目ということで、変な言い方だがウェス・アンダーソンっぽさがない。2007年の「ダージリン急行」では既に演出の特徴が現れていたので、今作のあとの「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」と「ライフ・アクアティック」でどう変わってゆくのか興味深い。
主人公マックスは行動力がずば抜けていて頭もよいが何故か成績が悪いという変人なのだが、ジェイソン・シュワルツマンはデビュー作と思えない演技でうまく演じている。まぁだからこそこのあと何度も起用しているのだろうけどね。
マックスが初めて恋をしたことでその行動力が暴走し状況が混乱してゆくという展開は面白いが、後年の作品のように少し離れたところから冷めた目線で描くような感じがなく、少し粘っこいという印象。そのせいで若干マックスのキャラがうざったく見える。
原題は「Rushmore」で、舞台となる学校の名前だが邦題は大分違う。マックスは行動力のお化けで頭もよいが天才と言ってしまうのは微妙なところではあるのだよねぇ、いっそ「ラッシュモア」でもよかったんじゃないかなぁ。日本では劇場未公開なため多分メディア化されたときに付けたのだろうけど、さすがに「ラッシュモア」だとなんだかわからなさすぎか。

Posted in 映画

Leave a Comment

Please note: Comment moderation is enabled and may delay your comment. There is no need to resubmit your comment.