フィツカラルド
Amazonで買おうかどうしようか迷っていたら、ある日品切れになっていて慌てて他サイトを探したところヨドバシに在庫が残っていたのをかろうじて確保した。こういう場合、タイミングが遅いとどこを探してもないというパターンもよくあるので、ブルーレイは買いたいと思ったときに買わないと危ない。
「フィツカラルド」 1982
以前見た「アギーレ/神の怒り」と同じ、ヴェルナー・ヘルツォーク監督、クラウス・キンスキー主演の西ドイツ映画。またアマゾンが舞台というところも同じである。
19世紀末頃、アマゾンの町にオペラハウスを作る夢を持つキンスキーは、資金を稼ぐため密林の奥地にゴム園開拓に向かう。しかしその場所は容易にはたどり着けないような場所だった。しかしキンスキーは起死回生の奇策を打つ。
「アギーレ/神の怒り」ではかなりエキセントリックな役どころだったが、今作では変人ではあるものの、どこか憎めない山師的な男を演じている。恋人役のクラウディア・カルディナーレがダメ男に惚れてしまってる感をよく出していてとてもよい。
映画の見せ場は、船を山越えさせて別な川に運ぶというところで、まぁ今ならCGでなんとかするとこだが、今作では実際の船を使って撮られている。そのためかロケは長期に渡りかつ過酷だったらしい。
船が山を登るシュールな光景は映画としては素晴らしい。このためにジャングルを切り開き山を掘削しているのもすごいが、それ自体がある意味白人のエゴによる文明破壊そのものじゃないのかというところがちょっとメタっぽく感じてしまうのは考えすぎか。
結局うまくはいかなかったキンスキーだが、最後のちょっと得意げな表情がとてもよい。
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