スピリッツ・オブ・ジ・エア
11月 14th, 2022 by PureJyam
「スピリッツ・オブ・ジ・エア」 1988
監督・脚本は、オーストラリアのアレックス・プロヤス。出演者は誰もわからない。監督も知らない人かと思っていたのだが、Wikipediaを見たら、10年くらい前に見た「ダークシティ」と同じ監督だった。
どんな内容なのか全く知らないまま、ジャケット写真がなんとなくよかったので、買ってしまった。
世界崩壊後のどこかの砂漠。一人の男が、砂漠の中の一軒家にたどり着く。そこには中年の兄妹が住んでいて、兄はかつて存在したという飛行機の再現に取り組んでいた。男は兄に協力しその開発に取り組むが・・・。
見る前は漠然ともっと抽象的な、もしかすると退屈なイメージビデオ的な映画なのかと思っていたのだが、ちゃんと普通に物語のある映画だった。それぞれのキャラが非常に個性的で印象に残る。特に出てくるたびに衣装と化粧が変わる妹のインパクトがすごい。それと見渡す限りの砂漠がいかにも文明崩壊後という雰囲気を盛り上げている。ロケ地はオーストラリアで、どうやら「マッドマックス怒りのデスロード」と同じところらしい。
SFというよりはファンタジーであり、どちらかという寓話である。誰かに追われ逃げている男、ひたらに夢を追う男、現状を守ろうとする女、ある意味普遍的な要素をちりばめつつ独自の世界観を築いているとこがとても好き。
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