ヤミヤミ≒ヨマイヨマイ

このブログはわたしじゅんはじめが外界からの数多の刺激の中で妄想した事柄とか内なる衝動が生み出した邪なる創造の萌芽とかそういうなんだかよくわからないものを徒然なるままに日々雑記として書きつらねていこうと画策した上に設置されたものである・・・・・・・のかもしれないぞっと(^^ゞ

裏切りのサーカス

8月 29th, 2021 by PureJyam

適当にランダムで選んだ2枚なのだが、まさかのトム・ハーディ繋がり(^^;)
いや、見ようによっては「キングスマン」繋がりとも言えるか。

「裏切りのサーカス」 2011
原題は、「Tinker Tailor Soldier Spy」マザーグースに出てくる職業の羅列のもじりらしい。さすがにそのまま邦題にするには日本人には馴染みがなさすぎて変えたのであろう。邦題にある”サーカス”は、英国諜報部の通称である。あまり芸のないタイトルだが、内容を端的に表現しているのは確かか。
東西冷戦下における、英国諜報部とソ連諜報部の丁々発止を描くスパイ物ではあるが、007のようなド派手な展開は全くなく、英国諜報部内に潜む二重スパイを地道にあぶり出そうとする元幹部のゲイリー・オールドマンのお話。
のちに「キングスマン」で共演する、コリン・ファースとマーク・ストロングが諜報部員として登場するのがなかなか面白い。
銃が出てこないわけではないが派手なアクションシーンはなく、物語は重厚に語られ、登場人物の多さと少ないセリフは集中力を要する。ちょっと気を抜くと、誰が何をやっているのかを見失ってしまいそうになる。とにかくゲイリー・オールドマンの演技が魅力的で、素晴らしい。トム・ハーディはイスタンブールで手にした情報のせいで逆に裏切り者の汚名を着せられる工作員役だが、なんかやたらと2枚目で、最初見たときはこのいい男は誰だ?と思った。「マッドマックス怒りのデスロード」とか「ダークナイトライジング」ではあまりいいイメージがなかったのだけど、そんなに悪い役者じゃないのかもしれない。
わかりにくい映画というわけではないが、筋書は込み入っており、丁寧な描写の中に多くの伏線があるので、多分もう一度見直した方がより理解が深まると思われる。
それにしてもゲイリー・オールドマンは見るたびに印象が変わる。もちろんその映画の役を演じているわけなので、当たり前といえば当たり前なのだけど、これほどまでに役によって印象を変えられる役者はそうそういないのではないか。

「レイヤーケーキ」 2004
のちに「キック・アス」や「キングスマン」を撮るマシュー・ヴォーン監督のクライムアクション。主人公は、この2年後に「007カジノロワイヤル」で一躍脚光を浴びることになるダニエル・グレイグである。
麻薬取引でそこそこ稼いでいるダニエルは、組織のボスから気の進まない仕事を無茶ぶりされて仕方なく受けるが、結局それが原因で様々なトラブルに巻き込まれることになる。果たしてうまく切り抜けることができるのか?という感じのストーリー。007を見たあとだと、どうしてもダニエル・グレイグがボンドにしか見えなくて、イメージが固定されてしまうと役者は大変だなと感じさせられる。「俺は拳銃は嫌いなんだ」というセリフもパロディにしか聞こえない。まぁ映画としての役柄が似てるといえば似ているのでしょうがないといえばしょうがないけどねぇ。
演出はスタイリッシュだが、「キックアス」や「キングスマン」ほどの切れ味はまだ見られない。面白い映画ではあるが、さほど印象には残らない感じか。
トム・ハーディは主人公の仲間の一人として登場するが、あまりセリフもなく、ここでは完全に脇役。
主人公の名前が一度も作中で出てこないというのが面白い趣向ではある。

Posted in 映画

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