ジョジョ・ラビット
久々にブルーレイ。本日は3作品。
「ジョジョ・ラビット」 2019
終戦間際のドイツ。優しさ故に兎を殺せず、ジョジョ・ラビットと揶揄されているナチスを信奉する10歳のジョジョ少年は、自宅の屋根裏に匿われていたユダヤ人の少女と出会ってしまう。ヒトラーがジョジョのイマジナリーフレンドとして登場したりして基本コメディだが、かなり辛辣な反戦もの。周囲の人たちの優しさに泣ける。ジョジョの親友ヨーキーがいい味を出していて、もっと出番増やしてあげてほしいと思った。普通この手の映画には手を出さないのだけど、Tumblrのダッシュボードに流れてきたいくつかのシーンが、ウェス・アンダーソンっぽい画面だったので、興味を引いたのだった。
「ユージュアル・サスペクツ」 1995
秀逸な脚本である。冒頭、男が銃で撃たれるが本当に撃たれたかどうか見せない時点で、もはや術中にはまっている。「カイザー・ソゼ」という伝説のギャングのボスとはいったい誰なのか、本当に存在するのか、秀逸な謎を巧みな伏線で描いていき、最後にガツンと食らわせる。いやはやお見事としか言いようがない。
「スローターハウス5」 1972
カート・ヴォネガットのSF小説「屠殺場5号」の映画化。かなり前から見たいなぁと思っていたがようやくである。しかし原作は未読だったりする。自分の人生の時間をいったり来たりできる男の物語であるが、映像化されると単なる回想シーンと区別ができない。特に説明があるわけでもないので、基本的にドイツで捕虜にされた経験のあるアメリカ人が戦後、成功して、過去を回想しているようにしか見えないのだ。後半、宇宙人に囚われてしまうというシーンが唯一SFっぽいが、全体からすると妙に浮いた感じになってしまい、結局何の映画だかよくわからなくなっている。
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