セブン・シスターズ
今回もブルーレイ2枚。どちらも買ったのは多分去年くらい。
「クイックアンドデッド」 1995
2002年の「スパイダーマン」が有名なサム・ライミ監督の西部劇。シャロン・ストーン、レオナルド・ディカプリオ、ラッセル・クロウ、ジーン・ハックマンという豪華キャストなわりに、マカロニウェスタンのようなお話。わたしとしては嫌いじゃない。
ハックマンが支配する町にやってくるシャロン、その町では早打ち大会が行われようとしていた。大会の出場者は一筋縄ではいかないようなやつらばかり、シャロンは、ハックマンに父を殺されていて、その復讐にやってきたのだった。みたいな感じ。キャストがうまくはまっている。悪役のハックマンの貫禄、復讐を胸に秘めた謎の美女のシャロン、一見弱弱しそうだが元ハックマンの仲間で今は牧師となった凄腕のクロウ、大口ばかり叩いているがそこそこ実力のある若造のディカプリオ。素晴らしい。こんだけ役者がそろえばもうちょっと重厚な物語も描けそうだが、演出はマカロニウェスタンばりの大袈裟な演出でマンガっぽい。どうせならもっとハチャメチャにしてしまえばそれなりの面白さもあったかもしれないが、今一つ中途半端なのがちと物足りないかなぁ。キャストとストーリーと演出のちくはぐさが否めない。決してつまらないわけじゃないんだけどね。
それにしてもディカプリオがよいねぇ。当時20歳そこそこで、かつ童顔なので高校生くらいにしか見えない。自信に満ち溢れるが父親に認めてもらいたい一心の背伸びが垣間見える表情に萌える。
「セブンシスターズ」 2017
これは拾い物。
人口増大に喘ぐ近未来、政府は厳格な一人っ子政策を採ることになり、2人目以降は連行され強制的に人工冬眠させられてしまう。そんな中、7つ子として生まれてしまった姉妹は、祖父によって秘匿され、曜日の名前をつけられて毎日日替わりで一人の人物を演じることで生きながらえてきた。しかしある日、月曜が帰ってこなかったのである。というあらすじ見ただけで買ってしまった。この秀逸なプロットだけでも素晴らしい。原題は、そのまま「What Happened to Monday?」お話からしてこっちのタイトルの方がいろいろな意味でよいのだが、興行上そうはいかなかったのだろう。「セブンシスターズ」は原題ではサブタイトル的につけられていたらしいけどね。
主役のノオミ・ラパスが1人7役という難しい役をうまく演じている。これだけでも見る価値あるくらいすごい。撮るの大変だったろうな。この人「プロメテウス」の主役だったのだけど、全く覚えてなかった・・・。
一卵性の7つ子だが、性格はそれぞれ全く異なっていて、それぞれを演じ分ける演技力は相当のもの。
で、ストーリー上は逆に7人1役というわけだが、月曜が行方不明になり、もし死んだとかいうことになると残された6人もいないことになってしまうため、彼女たちは力を合わせてその謎を追い始める。サスペンススリラー的な感じなのかとな見ていたら、わりと予想外の方向に走り始めたので驚いた。先が見えないストーリーはやはり面白い。
一人っ子政策の中心となる「児童分配局」という組織の存在がキーとなるが、この組織については細かいとこで若干ツッコミどころが多かったりもするものの全体的にはうまくまとめたと言えるだろう。
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