読書 2017/01
2月 6th, 2017 by PureJyam
さて、今年はちゃんと本を読もうという誓いを密かに立てたので、まじめに読みました。
それでも未読のストックがあまり減ってないのが何とも・・・
「世界の果て」 中村文則
まぁなんというか、いかにも文学文学した小説ですな。部分的に筒井っぽい感じもするけど、そこまで突き抜けてはいない。
「見晴らしのいい密室」 小林泰三
随分前に読んだ「ΑΩ」と同じ作者とは思えない。SF系はまぁアイディアは面白いのでよいが、推理系はひどい。中学生の思いつきレベル。しかも全体的に文章が稚拙。ほんとに「ΑΩ」の人なの?同姓同名?
「この闇と光」 服部まゆみ
叙述トリックということで、構えて読んでいたせいか意外性はさほどない。推理小説だと思うとかなり肩すかしを食う。ミステリー小説としても、もう少し後半部を書き込んでくれないと、中途半端すぎる。
「夜の床屋」 沢村浩輔
日常系のミステリ連作。推理が若干強引なのと、人物描写があっさりすぎて登場人物がイメージできないのが難点だが、全体の構成はうまい。
特に最後の中編の存在が肝ですね。
「ミハスの落日」 貫井徳郎
海外を舞台にしたミステリー短編集。トリックがどうこういうような小説ではないけど、どれも皆うまい。「夜の床屋」と比べるとやはりベテランと新人の差は大きいことを感じざるをえない。
人物描写や伏線の貼り方が巧みです。
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