有頂天家族
先月で終わった夏アニメの一つだが、わりとおもしろかった。
何の事前知識もなく、単にキャラデザが絶望先生の久米田だということだけで見始めたのだけど、小説が原作ということで物語も登場人物もちゃんとしてるのがよいね(^^;)
ただ、一点だけ気になったことがあった。
主人公は、父が狸界の長だった一家の三男である。父は数年前に金曜倶楽部という京都の名士?の集まりで狸鍋にされてしまっているのだが、問題はこの「狸鍋」というやつだ。
主人公の先生である天狗の弟子に弁天という人間の女がいて、彼女は金曜倶楽部のメンバーである。つまり弁天は父を食った仇なわけだ。
しかし、主人公は別にそんなことは気にしてないようだ。まぁ人間と違い狸にとって、父が狸鍋にされるということはそんなに恨むようなことでもないのかもしれない。
多分小説で読んでいる分には、読者もさほど深刻には受け止めないに違いない。なぜなら「狸鍋」という語感があまり深刻さを表現してなくて、どちらかというと滑稽な雰囲気だからだ。
ただ、アニメ化することでこの狸鍋を実際の絵で見せてしまうと、肉を描くことになってしまい、「狸鍋」という滑稽さが薄れて生々しくなってしまうのである。
単に「狸鍋」という語で想像する狸鍋と、絵で描写されるほんとの「狸鍋」では、受け止め方が微妙に違うのではないだろうか。
なので、どうも主人公の弁天に対する態度にちょっと違和感を感じるのである。
わたしだけかな・・・・(-_-;)
いやぁでも面白かったですよ。ちゃんと全話見たし。
つまらないやつは大抵一話で挫折しちゃうからね(^^;)
とりあえず可愛くて頭の悪い女の子を出しておけばストーリーなんてどうでもいいや系のやつよりは百倍価値がある。
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